転職をするほとんどの人は、一定の実務経験を持っているため、自分のスキルと経験を武器にして転職活動をします。
しかし、中には事情があって新卒採用後すぐに辞めてしまい、経験を積まないまま転職活動を始めなければならない人もいます。
今回は、「入社した会社をすぐに辞めた第二新卒の20代女性」、「実務経験もスキルもないけれど転職活動をしなければならない20代女性」が知っていると助かる情報をお届けします。
面接では人間性を問う質問が多くされる
人間関係
実務経験がある人は、前職場での仕事内容についての質問が多く聞かれます。そのため、質問内容の傾向がつかみやすく、対策がしやすいのです。
しかし、実務経験が短い人や第二新卒の人は仕事内容の質問をすることができないため、人間性や内面についての質問が多くされます。
具体的には、「休日は何をしていますか」といった対人関係や行動力に関する質問があります。
対人関係が良好で行動力があれば、実務経験がなかったとしても、入社してから短時間で業務を理解することができる人材と考えることができます。
対人関係が良好であるということは、仕事でわからないことがあったとしても、一人で抱え込まずに必要に応じて助けを求めたり、協力して仕事をすることができるということだからです。
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価値観
そして、意外と多い質問が「最近読んだ本は?」という質問です。
プライベートの時間に読む本を聞き出すことで、その人の価値観や嗜好を理解することができます。
本を全く読まないという人でも、転職活動対策として話題の本はチェックしておくといいでしょう。
前職場の退職理由を明確に伝える
前職場の勤務期間が極端に短い人は、退職理由が重要です。
とくに、1年以内に退職した場合は原因を、面接の場ではっきりと伝えたほうがいいでしょう。
余計な詮索をされないためにも、退職理由は「求人情報と実際の待遇に大きな違いがあった」など、具体的に伝えるようにします。
第二新卒者が転職に成功するための3つのコツ
社会人経験があり、一定の実務経験を持っている人が転職活動をする場合は、アピールできることがあるため転職活動がしやすいものです。
しかし、第二新卒と呼ばれる人は、社会人経験がないにもかかわらず既卒者であるため、自分のどこをアピールしたらいいのかわからない人も多いのです。
既卒者でありながら社会人経験がない人、第二新卒者の転職を成功させるポイントを3つ紹介します。
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焦らず「未経験者可」や「第二新卒可」の求人を探す
第二新卒者として活動する人には、「卒業をするまで就職活動をしなかった人」と「就職活動はしたけれど、採用にならないまま卒業してしまった人」の2つのタイプがいます。
第二新卒者として転職活動をするとき、どちらの理由で第二新卒になったかは関係ありません。
面接でも「なぜ就職活動で採用が決まらなかったのですか」という質問を受けることはないでしょう。
しかし一般的には、卒業するまでに内定をとる人がほとんどです。
そのため、卒業してからの就職活動は、就職活動とは言わず「転職活動」として扱われることになります。
求人を探すときにも、新卒採用枠には入らないため、「未経験者可」や「第二新卒可」と書かれている求人を探し、中途採用で入社できる企業を探します。
求人情報に「未経験者可」や「第二新卒可」と書いている企業は、採用予定者に「経験」は求めていません。
経験やスキルよりも、「やる気」を求めています。面接のときには、「働きたい」という気持ちをしっかりと伝えてることが大事です。
「第二新卒」であることを引け目に感じない
第二新卒者の中には、就職活動に失敗した人も含まれています。
そのため、自分のことを「就職できなかった人」と思い、引け目を感じながら転職活動をしている人がいます。
しかし、第二新卒になった人のすべてが「就職活動に失敗した人」とは限らないのです。
中には、進学を検討していたけれど、急きょ就職を希望したため第二新卒者になった人もいます。
採用担当者は、面接で会っただけでは「就職活動に失敗した人」なのか「進路変更した人」なのか見抜くことはできません。
しかし、面接の時に自信がない様子だったり、異様に第二新卒であることを気にしていると「就職活動に失敗した人」なのかなと思われるかもしれません。
第二新卒であることは、自分自身が意識しない限りデメリットではありません。
多少、受けられる企業は減ってしまうかもしれないけれど、自分に自信を持って転職活動を進めていくことが大切です。
「第二新卒で中途採用されると、同期入社の人がいない」と思うかもしれませんが、ほとんどの会社で第二新卒者は同年に採用された新入社員と同期として扱ってもらうことができます。
「第二新卒だから」と思わずに、「ちょっと遅れて入社しただけ」くらいの強い気持ちで転職活動をしてみてもいいのではないでしょうか。
既卒になってからの期間を短く!
第二新卒者であることは、デメリットにはなりませんが、第二新卒者でいられる期間は1年間と考えましょう。
既卒者になってから1年以上が経ってしまうと、さらに新しい第二新卒者が登場してしまうからです。
そうなると、第二新卒2年目の人は不利になってしまう可能性が出てきます。
第二新卒者として転職活動をするときには、「猶予は1年間」ということを頭の片隅に置いておくといいでしょう。期限を決めたほうが絶対にいいです。
第二新卒者として転職活動を進めるときには、転職サイトや転職エージェントに登録だけでなく、同時にハローワークを利用したほうが効率的!
一般的な転職サイトや転職エージェントの利用者は、どうしても社会人経験が豊富な人が登録する傾向があるため、ライバルのレベルがとても高いのです。
ハローワークならば、未経験者可の求人や第二新卒者可の求人が豊富なだけでなく、採用プロセスが短い企業が多い傾向があるため、転職活動をスピーディーに進めることができます。
社会人経験のある転職者は、転職活動期間が多少長くなってきたとしても、ブランクを穴埋めするだけのアピールポイントを持っています。
しかし、第二新卒者のアピールポイントは「やる気と熱意」です。第二新卒者は、1年間というタイムリミットがあります。
面接のときには「後がない」という危機意識を持っておくことで、面接担当者に熱意を伝えることができるのです。
もしも、転職活動がうまくいかず1年間以上かかるようならば、早めに活動の方向性を見直してみましょう。
客観的に自分の置かれている状況を分析し、「社会人経験を積む」ということを優先順位の一番にして活動をしてみることも一つの方法です。
最後に
経験がない状態のまま転職活動に突入してみたものの、実際に転職をしようと思ったら想像以上に面接に落ち続けてしまい、やる気を失ってしまう人も多いようです。
転職とは、会社を変えたり、仕事を変えたりすることをいいますが、仕事の中には一定の期間勉強をして準備をしなければチャレンジすることができないものもあります。
転職活動中は「若い」ということが不利になることもありますが、ちょっと視点をかえるだけで若いことは武器にもなります。
若いからこそ、新しい勉強を始める時間的な猶予があるのです。ぜひ新しいことにチャレンジしてください。
一度就職に失敗してしまった20代女性は、次は絶対に失敗できないという気持ちになり慎重に転職先を選ぶ傾向にあります。結果なかなか就職できないことも。
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