転職を決断すると、つい新しい職場のことばかりに気持ちが向いていまうものです。
しかし、会社によっては前職場に人柄や仕事ぶりについて問い合わせをすることもあるのです。
今回は、初めて転職する20代女性が転職を成功させるために役立つ「円満退職のポイント」についてお話しします。
前職場に「問い合わせ」をする意図とは?
転職することを決めると、つい「今の職場」を大切に思えなくなってしまうことがあります。
心の中で「どうせ辞めるのだから」と思ってしまい、残された勤務期間を適当に過ごしてしまいたくなるのです。
しかし、転職活動は書類選考と面接だけで採用が決まらないこともあるのです。
会社によっては、採用を決める最終段階で「前職場の採用担当・人事担当」に人柄や仕事ぶりについて問い合わせをすることがあるのです。
ほとんどは、総務の人事課に「どのような人ですか」と抽象的に質問するだけですが、その返答によっては合否に影響を及ぼすこともあるのです。
前職場に「問い合わせ」をする意図とは、採用面接ではわからなかった本性を知るためです。
多くの人は、面接では「いい人」を演じます。
面接で「前職場の退職理由」を聞いても、「もっと自分を伸ばしたかったから」など前向きな理由を述べるものです。
問い合わせをした時、ほとんどの人事担当者は「よく働いていました」とよい印象を与える言葉を言ってくれるものです。
しかし、中には「欠勤が多かった」など面接ではわからなかったことを聞かされることもあるのです。
「円満退職」をするポイントは2つ
早めに退職日を伝える
会社にとって、一番困る退職は「突然の退職」です。
ある日突然、出社しなくなり電話で「今日で辞めます」という退職の仕方は迷惑をかけるだけでなく、社会人として避けるべきです。
少なくても、退職予定日の1か月以上前には上司に退職する気持ちを伝えましょう。
会社側に退職する気持ちを伝えても、希望通り退職させてくれないこともあります。
会社の繁忙期や人事異動の関係で、退職時期をずらしてほしいと言われるかもしれません。
退職日は、会社と本人とで相談し迷惑がかからないように、できるだけすり合わせるようにしましょう。
お互いの希望退職日を合わせるためにも、正社員であれば3カ月程度前に伝える必要があるかもしれません。
引継ぎをきちんとやる
「きれいな退職」をするポイントは、早めに退職日を伝えることと「引継ぎをきちんとやる」ことです。
人がひとり減るということは、欠員補充の採用を行い、実務の引継ぎをきちんと行ってもらう必要があります。
引継は、業務にもよりますが少なくても1か月は必要です。
仕事内容によっては、月単位・年単位で行う業務もあり、引継ぎができない項目もあるはずです。
引継をできない項目は、引継ぎマニュアルを作成し渡してから退職するようにしましょう。
同業他社に転職する場合
転職は、全く違う業種に転職する場合と同業他社に転職する場合があります。
全く違う業種に転職する場合は、前職場とのつながりは薄くなる傾向がありますが、同業他社に転職する場合は注意が必要です。
同業の場合、見本市や展示会などつながりが継続する可能性が高いのです。
軽い気持ちで前職場の情報を話してしまったために、大きな問題になることもあるのです。
悪口を言うことはもってのほかですが、会議の仕方や資料の内容など仕事上で知ったことは、どんなに小さなことでも口外しないほうがいいでしょう。
職場を円満退職するポイントとNG行為まとめ
転職は、「前の職場との関係を切って去ること」という印象がありますが、意外と会社と会社はつながっているものです。
「立つ鳥跡を濁さず」をモットーに退職活動をすることが、転職活動を成功させる秘訣なのかもしれません。