就職・転職活動には、2種類の書類を作成する必要があります。
一つ目は、学歴と職歴をメインに記入する履歴書です。そして二つ目が職歴を細かく記入した職務経歴書です。
この2種類の書類には、共通して自己PRを記入することがあります。
今回は、履歴書に記入する自己PRと職務経歴書に記入する自己PR、それぞれの書き方について解説します。
履歴書の自己PRは「性格」、職務経歴書は「スキル」
履歴書と職務経歴書の自己PR欄に同じことを書くことは、やめたほうがいいでしょう。
採用担当者は、履歴書も職務経歴書も隅々まで目を通します。
そのとき、全く同じ内容が書かれていると「自己PRできることが少ないから使いまわした」「面倒だから同じことを使いまわした」と思ってしまいます。
履歴書と職務経歴書は、書く内容に大きな違いがあります。
履歴書
履歴書は、その人の歴史を書くものです。その人がどのような学校で学び、そのように生きてきたのかがわかります。
そのため、履歴書に書く自己PRは「性格」を中心に書いてみるといいでしょう。社交的な性格でもいいし、業務に関連のある趣味についてでもかまいません。
面接の話のタネになるような内容であれば、面接担当者も面接がしやすくなるのではないでしょうか。
職務経歴書
一方、職務経歴書はその名の通り「仕事の経歴」を書くものです。どのような会社でどのような仕事に携わってきたのかを書きます。
職務経歴書に書く自己PRは、仕事に関する内容がいいでしょう。できれば「スキル」について書いておくと、強くアピールすることができます。
経験が少ない20代女性
20代女性の中には、一度も働いたことがなかったり、アルバイト経験しかない、正社員として就職したけれどすぐに退職してしまった方もいらっいます。
その場合は、書ける範囲で構いません。少ない経験でも職務経歴書を提出することでやる気をアピールできます。
まとめ
履歴書で性格をアピールし、職務経歴書でスキルをアピールすることで最強の自己PRになるのです。
履歴書の自己PRは「熱意」だけでは物足りない
20代女性の履歴書には、「働きたい熱意」が書かれています。職務経験のない新卒者の熱意は、強いアピールになるのです。
しかし、転職採用の履歴書が熱意だけで埋められていると、少し物足りない印象を受けることも。
履歴書の自己PRは、性格について記入すると言いましたが、熱意だけでなく「冷静な自己分析」を混ぜることで、転職者らしいワンランク上の自己PRに仕上がるでしょう。
職務経歴書の自己PRは「自慢」にならないようにする
転職者の職務経歴書の中には、今までの功績を書き並べたものもあります。とくに、前会社でそれなりの役職についていた人に多いような印象があります。
今までの功績や実績は、その人の実力を客観的に示すことができます。
しかし、あまりにもたくさんの功績や輝かしい実績が集められていると、採用担当者は恐縮してしまうこともあるのです。
そしてなによりも「過去の功績」を鎧のように着こんでいる人は、新しい環境になじむことができないのではないかと心配になります。
面接の終わりに「あなたの実績ならば、わが社よりも適した場があると思います。」と言われないようにしましょう。
まとめ
履歴書用と職務経歴書用の2種類の自己PRを考えることは、大変な作業です。
一つの自己PRを作成してから、切りのいいところで2つに分けてみると効率的に自己PRを考えることができ、2つの自己PRにつながりを持たせることができます。