転職経験者には、勝ち組と負け組がいると言えるかもしれません。
勝ち組の人達は、1社だけでなくいくつもの会社から合格通知を受け取っている傾向があります。
一方、負け組の人達は勝ち組の人達よりもたくさんの会社を受けながらも、なかなか合格をもらうことができません。
今回は、転職で勝ち組になれる人の共通点と負け組の人の共通点を探り、転職を成功させるコツをお話しします。
勝ち組は職種と経験につながりがある
勝ち組の人達は、いくつもの会社から合格をもらい、入社する会社を選んで転職活動を終える傾向があります。
「たくさんの会社から合格をもらう」と聞くと、業種や職種が異なる会社を想像しますが、業種は違っても職種は同じであることがほとんどなのです。転職を機に会社の業種が変わることは問題ありません。
食品関係の会社から車関係の会社に転職しても、職種が変わらなければ自分のキャリアは継続していることになるのです。
そして、勝ち組の人は転職活動のスタート段階から、このポイントに気が付いています。そのため、いくつかの違った業種を受けていても、職種だけは共通しているのです。勝ち組の人の中には、転職が複数回に上っている人も少なくありません。
しかし、職種だけを変えなければ、勝ち組で居続けることは可能なのではないでしょうか。勝ち組の人達は、転職を繰り返していても自分のキャリアは積み重ねているため、自分の仕事能力に自信を持っています。
自分に自信を持っている人は、面接の時の受け答えもハキハキとしているため、面接担当者の印象がよくなるのです。
勝ち組の人達は会社規模にこだわっていない
「勝ち組」と聞くと、大手への転職をイメージするかもしれません。しかし、勝ち組のは意外と会社規模にこだわりをもっていないのです。
転職は、新卒の就職活動と異なり、社会経験を持っています。「いい会社」とはどういう会社なのかを見抜く目を持っているのです。
新卒の人は、大きければ大きいほど「いい会社」だと考えがちですが、一度社会人になってみれば、それは間違っているとわかるでしょう。「いい会社」とは、会社規模に比例せず、その経営方針や社員の人柄、会社の雰囲気で決まることなのです。
負け組の人は「いい会社」を見抜くポイントを間違っている人が多いため、やたらと会社規模が大きい会社ばかり選んで受けてしまいます。会社規模が大きい会社は、中途採用でも採用プロセスが多いため、なかなか採用までたどり着くことができないのです。
転職活動で勝ち組になるためには、本当に自分に合っている会社を見抜くポイントを知ることなのかもしれません。
負け組の人達はマシンガン方式で転職活動をしている
負け組の人は、勝ち組の人と違いとにかくたくさんの会社を受けます。たくさんの会社を受けることで「一生懸命に転職活動をしている」と自己満足してしまうのです。
しかし、転職活動はマシンガンのようにたくさん打てば当たるものではありません。
むしろ、自分に合っている会社をピンポイントで受けたほうが、早く転職活動を終えることができるのです。
なかなか転職先が決まらない人は、一度立ち止まり自分の転職活動のやり方が正しいのかを考え直してみるといいでしょう。
マシンガン方式でたくさんの会社を受けてしまうと、一つの会社に対する思い入れが薄くなります。志望動機を考えるときでも、たくさんの会社で同じ志望動機を使いまわすことになり、面接担当者の印象に残るような志望動機ではなくなってしまうのです。
負け組の人達は自分のことをわかっていない
負け組の人と勝ち組の人との一番の違いは、「自分」と「現実」の理解度かもしれません。
負け組の人は、「転職するからには前よりもいい会社に入らなければ恥ずかしい」など、転職に求めることが自分以外にあることがあります。
そして、負け組の人は世間での自分の位置を客観的に把握することができていません。
「前の会社で3年の経験があるから経験は十分だ」と思っているようでは、現実を把握しているとはいえないのです。
経験が3年あっても、実務の種類や深さによって経験値は変わります。
自分の立ち位置を把握し、能力に見合った転職先を探すことが大切なのです。
最後に
転職は、仕事ができる人が勝ち組になれるとは限りません。
仕事能力がイマイチであっても、転職先が探していた能力を持っている人ならば採用される可能性はあります。
負け組から抜け出すコツは、卑屈にならないことです。
卑屈にならず、ちょっとしたポイントに気が付くことさえできれば、負け組から勝ち組になることもできるのです。