最近は、共稼ぎ世帯が増え、子育て中の20代ママも転職することが珍しくなくなりました。
採用担当者も、一昔前ならば「小さな子供がいるから」と採用をためらっていたかもしれませんが、最近は高度なスキルや職務経験を持っている20代ママも多いため、積極的に採用することもあるのです。
今回は、子育て中のママが転職や働き始めるときに面接で注意したいこと、面接担当者がチェックするポイントについて解説します。
子供の急病時の預け先は必須!
採用担当者が子育て中のママを採用するときに、一番気になることが「子供の急病」です。
子供の急病はやむを得ないことはわかってはいても、会社は会社で毎日仕事があるため、急に休まれると困るのです。
とくに小学校に上がる前の子供は、急病がまだまだ多い時期です。「急病時は会社を休む」以外の策を考えておくことが必要です。
面接の時、必ず「お子さんが急病の時はどうしますか」と聞かれます。「祖母に預けることができます」と答えられる人は恵まれています。
子供を預けられる人がいない場合は、病児保育を行っている施設を探しておくことも方法の一つです。
また、やむを得ず休むときにも普段から仕事を前もって終わらせておくことで、迷惑を最小限に抑えることができます。
面接の時には「納期よりも早めに仕事を終わらせ、万が一休んでも資料の置き場所がわかるように、普段から整理整頓を心がけていきたいと思います。」と一言添えておくといいでしょう。
再就職の注意事項!ブランク中に浦島太郎に…
子育てがひと段落してから働き始める再就職の場合は、ブランク中に社会が大きく変化しているものです。
パソコンスキルを例にとっても、ワードもエクセルもここ数年で驚きの変化を遂げています。
自分のスキルが、時代に応じているのか、今求められているスキルはなにかをわかっておくことが大切です。
面接担当者は、スキルだけでなくブランク中に「会社組織とはどういうものだったか」を忘れていないか気になるものです。
ママ達の集いとは違い、会社内には厳しさがあります。面接を受けるときには、ママモードからビジネスモードに切り替えることを忘れないようにしましょう。
モードの切り替えは、見た目も大切です。髪を振り乱して子育てしていたとしても、会社では清潔感が重要です。
子育てママの強みは、人間の器の大きさ
「子育て中の転職は不利」と思われがちですが、採用担当者からすればそうとは言い切れません。
なぜならば、子育て中の女性は、細かいことを気にしたりしません。
細かい人間関係や女性同士の派閥で悩んだりせずに、自分のやるべきことをやって、給与をもらうことが目標になっているのです。
働くことの目的が明確になっているため、ちいさなトラブルが起きにくいといえるでしょう。
また、自分の思うとおりにいかない子供を育てながら働くことは大変なことです。それをやってのける人は、人間的に器が大きくなっています。
会社にとっても、器の大きな人がオフィスにいてくれることは、職場環境がよくなるためメリットがあります。
けして「働かせてもらって申し訳ない」「迷惑ばかりかけて申し訳ない」と思いながら面接を受けるのではなく、自信をもって面接に臨んでみましょう。
子育て中の転職活動は大変です。自分一人ですべてを完ぺきにこなすことは不可能です。さまざまな人に助けてもらいながら、子供も自分も元気に暮らせる転職を目指しましょう。