人気の転職先に「図書館」があります。
図書館の範囲は意外と広く、大きな公立図書館もあれば、大学図書館や地区センターに併設された小さな図書館もあるのです。
今回は、司書の資格を持っていなくても「図書館で働きたい!」という人のために、図書館で求められる人物像や採用されるポイントについてお話しします。
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図書館は司書の資格がなくても働ける
「図書館で働きたい!」と思っても、司書の資格を持っていなければ図書館で働くことができないと思い、あきらめてしまう人も多いようです。
しかし、公立図書館や大学図書館など、すべての図書館では司書の資格を持っていなくても積極的に採用活動をしています。
図書館の仕事は、貸出カウンター業務と返却された本の配架、調べ物の手伝いも含まれます。
一人ずつ固定の仕事を受け持つというよりも、幅広い業務をこなす傾向があります。
貸出カウンターは、図書館の顔になる場所です。資格や経歴よりも「人当たりの良さ」や印象が大切になります。
司書の資格を持っていないからという理由だけで、図書館で働くことをあきらめてしまうのはもったいない話です。
図書館で採用される人物像とは?
図書館で求められる人物像は「調和とマナーと臨機応変な対応力」です。
図書館に転職するならば、資格よりも重視されることがあります。それは「調和とマナー」です。
図書館には、さまざまな人たちが訪れます。日本語が堪能ではない外国人の人や耳が遠い高齢者が来ることも多いでしょう。
そんなとき、語学力を気に留めず話しかけることができる気持ちを持っていることが大切です。
また、大学図書館で働くときには教授の求める本を見つける仕事もあります。目上の人との関わり方やマナーが問われる職場です。
そして、図書館に転職すると驚かされることがもう一つあります。それは、意外と同僚との距離が近く、人間関係が濃いことです。
図書館で働く人たちは多くはありません。そのため、毎日同じ人たちと同じような仕事をこなすことになるのです。
貸出カウンターの仕事も同僚と仕事を分かち合って行う必要があります。
「一人でやる配架の仕事が好きだから」といって、配架作業ばかり独り占めしていては反感をかってしまいます。
なにげない心配りや配慮が来館者だけでなく、同僚にも必要です。
図書館には老若男女が訪れます。そのため、館内では何がおきるかわかりません。館内で急病になる人や乳児を連れて来館する人も多いのです。
図書館で働く人は、決まりきった仕事を上手にこなすだけでなく、臨機応変に対処できる能力も求められます。
面接では「本が好きです」というだけでは採用されません。
本が好きで人が好きな人が、図書館に合っている人物像と言えるのではないでしょうか。
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図書館に採用されるポイントは地域密着人
最近は、大きな公立図書館でも民間の企業を通じて、パート採用が行われています。
ただ、大きな図書館や大学図書館への転職は人気が高いため、どこも高倍率になっているのです。
実は「規模に関わらず、図書館で働きたい」と思うならば、地区センターに併設された小さな図書館への転職が穴場です。
地区センターには、小さな図書館が併設されていて、業務は大きな図書館とさほど違いはありません。
地区センターに併設された図書館は、区が管轄していることが多いでしょう。そのため、図書館で働く人の採用も区が行います。
応募条件の中には「図書館がある区内に在住している人」と書かれていることが多いため、応募人数が大きな図書館よりもずっと少なくなるのです。
ただ、小さな図書館は期限付き採用が多いため、長く働き続けることは難しいでしょう。
一般的に2年間程度の期限付きで採用になるため、「図書館での実務経験を積む目的」としてチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。
大きな図書館や大学図書館の応募条件には「図書館業務経験者優遇」という言葉がしばしばみられます。
2年間の図書館経験は、その後の転職に役立てることができるはずです。
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図書館の求人で採用されるポイントとは?まとめ
図書館の仕事は、表から見ていると「貸出カウンターに座っている人」というイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、返却された本を本棚に戻したり、本を探しに館内を歩き回ったり体を使う仕事も多いのです。
「さまざまなことをしながら一日を過ごしたい」と思うならば、図書館への転職は魅力的な転職といえるでしょう。