就職・転職の面接では、過去の自分の失敗談について話を求められることがあります。
「失敗=知られたくな話」と思われがちですが、実は伝え方によっては自分の評価を上げることもできるのです。
今回は、面接で失敗談を聞かれたときの上手な答え方についてお話しします。
「失敗はありません」とは言わない
転職面接で「失敗談をお聞かせください」と言われることがあります。
ときどき「何事にも慎重に取り組んできたため、自分には失敗経験はありません。」と答える人がいます。
しかし「失敗談がない」ということは「真正面から取り組んだことはない」と言っているようなものなのです。
人は、一生懸命に取り組んだ経験があれば失敗もしています。面接担当者は20代の女性が「失敗からどのように立ち上がり、何を学んだのか」を聞きたいのです。
大きな失敗経験がなくても、壁にぶち当たった経験や友達に助けられた経験を話すようにしましょう。
失敗談を持っていることで、自分の評価が下がると考える人もいますが、面接では過去の失敗について評価することはめったにありません。
会社に多大な損害を与えたり、社会的に問題になるような失敗談は評価に影響を与える可能性も考えられます。
面接では、言わなくてもいいことを自ら言う必要もないのです。
失敗から「どうやって立ち上がったのか」を具体的に
面接担当者が失敗談を聞く目的は「どうやって立ち上がったのか」と「失敗から何を学んだのか」を知るためです。
失敗談を語るときには、この2つもセットで語れるものを選んでおくといいでしょう。
失敗談は、前職場時代でも学生時代ののエピソードでもかまいません。
失敗の原因から始まり、そうやって失敗から立ち上がったのかを具体的に語りましょう。
そのとき、自分を助けてくれた人や力になった書籍などがあれば、積極的に出しましょう。
具体的な名称をあげることで、話しに強さを与えることができます。
「今後失敗しないために考えた対策」でまとめる
失敗したときに、人の助けをかりて立ち上がったのならば「人の優しさやチームワークの大切さ」を学んだといえるでしょう。
また、自分のミスが原因で失敗したのならば「確認の大切さ・準備の重要性」を学んだと言うことができます。
面接担当者は、実は失敗談の内容よりも何を学んだのかを知りたいのです。
「失敗談から何を感じたか」を知ることで、その人間の考えの深さを知ることができます。
また、失敗は1度ならば許されますが、同じ失敗を繰り返すようでは問題です。
失敗を繰り返さないために、自分でどのような対策をしたのかを伝えて話をまとめましょう。
失敗から学ぶことは、とても大きいものです。大きな失敗を乗り越えた経験を持っている人は、強さも身につけています。
まとめ
面接で話す失敗談は、失敗の大きさが問題ではありません。20代女性でそこまで大きな失敗をした人も少ないですし。
自分が大きく成長するきっかけとなった失敗談を「成長の糧となった成功談」として話すことがポイントなのです。