就職・転職の面接では、必ずと言っていいほど長所と短所が聞かれます。
長所も短所も自分の性格を分析したり、第三者から話を聞いたりして考えるものです。
しかし一見「よく聞く長所」や「言いがちな短所」が面接で大きく足を引っ張っている可能性もあります。
今回は、20代女性が面接のときに言いがちな「長所と短所」の裏側をのぞいてみます。
マイペースは足を引っ張る
面接で長所を聞くと「マイペース」という言葉は、長所にも短所にも使われています。
長所として使われるときには「どんなときでもマイペースで」と使われていますが、言い換えれば「急ぐときでも急ぐことなく、自分のペースを貫きます。」と言っているようなものです。
仕事上では、納期や締め切りは非常に大切です。
状況によっては、自分のペース以上の頑張りをみせたり、人の助けを借りて間に合わせなければならないこともあります。
転職面接では「マイペース」という言葉は長所には使えないと思っていいでしょう。
「飽きっぽい性格です」は短所というより欠点
面接対策本では、面接のときに短所を答えるときには「短所でありながら長所でもあるように答えること」と書いてあります。
確かに、短所が本当に短所であると、自ら悪い点を暴露することになります。
まさに「悪い点を暴露してしまう短所」が「飽きっぽい性格」です。飽きっぽい性格は、どう言い換えても長所にはなりません。
「飽きっぽい性格が短所です。探求心が強いため新しいことに興味がいってしまいます。」と長所でもあるように話したとしても、「探求心」という言葉の解釈を間違えている印象を与えてしまいます。
飽きっぽい性格の人は、前の職場にも飽きてしまったから転職活動を始めたのではないかと思われてしまうのです。
自分の性格について話す方法もあり
普段の生活の中では、自分の長所や短所について深く考える機会は少ないのではないでしょう。
面接に備えて無理に長所と短所を考え出そうとすることが「裏側のある長所と短所」を作りだす原因になっているのではないでしょうか。
もしも、長所と短所が思い浮かばないようならば、自分の性格について話をする方法もあります。
例えば、長所を聞かれたのならば「人の話をじっくりと聞くことができます。友人からは聞き上手と言われます。」と言ってもいいでしょう。
良く長所に使われる「明るい性格」「社交的な性格」などの一つの言葉で表現しなくても、「聞き上手」という言葉を使うことで、人間として優れた点を持っていることがわかります。
短所については、必要以上に自分を下げないように注意しましょう。
短所があることよりも、自分に自信を持っていないことのほうが問題になるかもしれません。
長所と短所は、自分ではわかりにくいものです。
第三者に話を聞く方法も一つのアイデアですが、同年代の友人だけでなく幅広い年齢層の人に話を聞いてみるといいでしょう。
年代によって人間を分析する基準は変わってくるものです。20代の若い女性が、自分では短所だと思っていたことが、長所だと思われていることもよくあるのです。