就職・転職活動をしていると、面接担当者と採用担当者に違いがあることに気がつきます。
実は、それぞれの担当者には異なった役割があるのです。
今回は、面接担当者と採用担当者との違いを知ることで、採用時に関わる人と採用後に関わる人についてお話しします。
面接担当者とは?
面接担当者(面接官)とは、転職者と面接を行う人をさします。実は、面接担当者は人事部ではない人がほとんどなのです。
なぜならば、面接では仕事内容を詳しく話したり、仕事に必要な能力の有無を確認する必要があるため、仕事内容について理解している人した対処することができないからです。
人事部は、採用を担当する部署ですが、合否を決めるというよりも「手続き」を担う部署なのです。
面接担当者は、採用される部署の社員が担当します。
普段は「面接担当者」と呼ばれているわけれはなく、経理部長であったり課長であったりするのです。
主に面接に入る人は、配属される部署の上から3番目までの役職と考えてもいいでしょう。つまり、面接担当者とは採用後も引き続き接する機会が多い人たちです。
採用後の実務内容について知りたいことがあれば、面接担当者がいる機会に質問しておくようにしましょう。
最終面接や人事部の人達は、実務内容については全く知らないことが多いのです。逆に、待遇や福利厚生についての質問は人事部しか理解していないこともあります。
どの人にどんな質問をすればいいのかを考えると、無駄のない面接を行うことができます。
面接は、採用後の人間関係や上下関係を予測するいい機会でもあります。
面接担当者は、普段は自分の仕事をしているため、面接に慣れていません。そのため、面接中にぶっきらぼうな態度をされていると感じることもあります。
しかし、すぐに「圧迫面接だ」と思わない方がいいでしょう。単に「面接に慣れていないため、緊張している」だけである可能性が高いのです。
採用担当者とは
採用担当者とは、言い換えれば「人事部」の人達です。
新卒採用の場合は、説明会や書類選考など採用の窓口となり、ときには合否に影響を与えることもある人たちです。
しかし、転職者の採用は中途採用になるため、直接的に採用に携わることは少ないかもしれません。
主に面接担当者が合否を決めて、それ以降の手続きを行うのが採用担当者と考えていいでしょう。
中途採用の場合は、採用担当者とはかかわりがないように感じますが、人事専門の部署なので書類のチェックは面接担当者よりもしっかりと行います。
書類に不備や虚偽があったとしても面接担当者は、日頃から履歴書等に接する機会が少ないため、気がつかないかもしれません。
しかし採用担当者は、膨大な履歴書や職務経歴書に目を通しています。ざっと目を通しただけで異変を察知する力があります。
せっかく面接を突破しても、最後の手続きで残念な結果にならにように書類は正確に記入するようにしましょう。
面接担当者との相性がよければ合格するのか?
転職面接は、面接担当者との面接でほぼ合否が決定することが多いでしょう。
面接担当者と面接をした後、面接担当の責任者は人事部や社長に結果を報告します。
そのとき、転職者の印象やスキルを説明し、社長が承諾すればそのまま採用となるか、最終面接に進むことになります。
最終面接は社長が行います。最終面接には、手続きに関する話が出るため人事部の採用担当者も入ります。
社長が入る最終面接は面接というよりも面談という印象が強いのですが、ときには最後に「印象が悪かった」という理由で不採用になることもあるのです。油断しないようにしましょう。
まとめ
面接担当者と採用担当者は、名前は似ているけれどまったく違った役割があります。
それぞれの役割を知っておくと、面接でどのような人にどのような質問をすると効果的なのかが見えてくるのではないでしょうか。