転職面接では「よく聞かれる質問」があります。
よく聞かれるということは、面接担当者が一番知りたいことであるため、どのように答えるかはしっかりと考えて答えを準備しておく必要があります。
今回は、職種を問わず面接でよく聞かれる質問と、20代女性の面接の答え方についてお話しします。
「転職を考えた理由」はよく聞かれる質問
転職面接は、最初はあいさつから始まります。
面接担当者が部署と名前を言うので、一人一人会釈をして「よろしくお願いします」と言いましょう。
次に、自己紹介や自己PRなど就職・転職希望者の基本的な情報を話します。
そしていよいよ、質問に入るのですが、質問内容は徐々に「答えにくい質問」になっていく傾向があります。「転職を考えた理由」は質問の最初に聞かれることが多いでしょう。
面接担当者が「転職を考えた理由」を聞く本当の目的は「なぜ退職したのか」です。
転職するということは、前職を退職しなければなりません。一般的に、転職する人は現状に満足できていないから転職を考えるのです。
「なぜ前の会社を辞めたのですか」と聞いてもいいのですが、直接聞くと会社としての印象が悪くなったり、その後の面接の雰囲気が悪くなったりする可能性もあるため、「転職を考えた理由」に置き換えて質問をします。
「転職を考えた理由」に上手に答えるコツは、自分のことだけを話題にすることです。
つまり、「退職した理由が前の会社にある」と思わせないことがコツです。
例えば「前の会社は、ほとんどが男性社員でした。女性社員は私一人だったのでやりにくかったです。」と答えてしまえば、女性同士で組んでいないと何もできない人と思われてしまう可能性があります。
転職者は、新しい人間の輪の中に飛び込んでいかれるくらいのバイタリティが必要です。
上手な答え方は、「自分を高めるため」など前向きな理由が良いとされていますが、現実的な理由でもかまわないこともあります。
例えば、通勤時間が片道2時間もかかっていたのならば、「長く勤めることができるように、もう少し自宅から通いやすい会社を探すことにしました。」でもいいかもしれません。
つまり、誰かを悪者にするような転職理由は避けたほうがいいのです。
「以前の仕事内容」は最重要質問!
転職面接で「前の仕事内容を教えてください」や「どのような仕事をしていましたか」と聞かれたときには、できるだけわかりやすく説明しましょう。
面接担当者は、転職者がどのくらい仕事ができる人なのかを、この質問で評価します。遠慮して答えたり、過小評価して答えたりしてしまわないようにしてください。
仕事内容は、顧客情報や売上数字など会社情報は含まないようにして話をします。
会社情報を面接で話してしまうと、危機管理能力のなさをアピールしてしまったようなものです。
「私の仕事はデータをもとに会議資料を作成することでした。私が作成した資料を基に、上司は今後の改善点をまとめた資料を作成していました。」
と、自分の仕事だけでなく、全体の流れがつかめるように話をするとわかりやすいでしょう。
「事業所の感想」好感度を上げるチャンス
受ける会社が本社ではなく、支社や営業所であることもあります。
総合職の場合は、本社で面接を行うこともありますが、営業所勤務の場合は営業所の所長が面接を行うことが多いのです。
営業所面接のとき、一番最後にポツリと聞かれる質問が「この事務所をみてどう思いますか」なのです。
営業所の所長は、自分の事務所を自分の会社のように大切に思っています。そのため、外部から来た転職者の目にどのように見えるかを聞いてみたいのです。
この質問は、採用には直接関係ありませんが、好感度を上げるチャンスです。
自分が思ったことをリラックスして答えてみましょう。このとき「いいと思います。」と適当に答えてしまうと逆に印象が悪くなります。
具体的にどこがいいと思ったのかを笑顔で話しましょう。
はじめての就職
特に就職活動しないまま大学を卒業してしまった方、就活したけど決まらないまま卒業した方、ほかにやりたいことがあって就職しなかった方、など、20代だけど就職経験のない人もいらっしゃいます。
そういう方には、「なぜ働いてないの?」というのは一番聞かれたくないキツイ質問になりませんか。
その場合は、20代専門の就職支援会社に登録すると、上手な答え方を教えてくれます。
また、就職しなかった理由を絶対に聞かない会社を紹介してくれます。いままでではなく、これからいかに頑張るかを伝えることが採用のポイントになります。
一度も働いたことがない自分を決して卑下しないでください。これからを見てもらえる会社は意外とたくさんありますから。
最後に
面接で聞かれる質問には傾向と対策がありますが、正解はないのです。
質問をされたときに、自分が良いと思った言葉を選んで答えることが大切です。質問をされたとき「正解はなんだ」と考えてしまうと、言葉は出てこなくなります。
相手に失礼ではなく、誰のせいにもしていなければ、その言葉に自信を持ってもいいのではないでしょうか。