創業間もない(出来て1~2年)で規模が小さな会社への就職・転職を希望する場合は、一般的な準備をしただけでは勝ち残ることは難しいかもしれません。
新しい会社は、既存の会社スタイル・経営スタイルを覆す会社が多いため、面接でも「今まで通り」の準備では太刀打ちできないことが多いのです。
創業したばかりの会社は、社員が若手中心のこともあり、20代の女性には働いやすい雰囲気を感じます。
今回は、創業したばかりの小さな会社の内定を勝ち取る「志望動機」についてお話しします。
創業間もない会社の志望動機は具体的に!
創業間もない小さな会社の面接は、アットホームである一方、とても深く話をされることが多いのです。
面接では、「志望動機をお聞かせください」と言われて、一方通行で話しをして終わるわけではありません。
志望動機をもとにして、さまざまな質問をぶつけて掘り下げていくのです。
例えば「志望動機は、新たな可能性にチャレンジしたいからです」というように抽象的に答えとします。
一般的な会社ならば、面接担当者が「チャレンジ精神豊富な人なのかしら」と考えを補足しながら解釈してくれるかもしれません。
しかし、創業間もない若い会社の面接では抽象的なことは、具体的におきかえるように深掘りの質問をしてくるのです。
「志望動機では、新たな可能性にチャレンジしたいとおっしゃっていましたが、具体的にアイデアをお聞かせください。」
というように、志望動機をスタートにして、その人のスキルや能力までを探ります。
新しい会社は、社員数も十分ではないため、成果がひとり一人に求められる傾向があります。
志望動機を考えるとき、マニュアル本や他社で使った志望動機の使いまわしをしてしまっていると、深掘りの質問をされたときに、答えることができなくなってしまうのです。
志望動機は、具体的に答えられるように準備しておくことが大切です。
スタートアップメンバーになるには常識的な質問だけではないことも
新しい会社や社員数が少ない会社では「今までにない発想を持っている人」や「無の状態から生み出すことができる人」が積極的に採用される傾向があります。
それらの能力の有無をチェックするために、常識的には考えられないような質問をされることもあるのです。
例えば「宇宙で宇宙人を相手に商売するとしたら、どのような商売をしますか」というように、現実的には考えられないような質問をされることもあります。
「宇宙人」と聞くとイメージしづらくなりますが、「いまだに開拓されていない可能性あふれる市場」と考えられる人は、まだ未知の部分が多い若い会社に合っている人なのかもしれません。
どのような状況でも、そこに可能性を見いだしていかれる人かを面接ではとくにチェックされているのです。
「志望動機」ポイントはパワー
出来たばかりの会社は、先が見えない状況であることが多いため、面接や志望動機で「安定」を求められても困ってしまいます。
安定よりもむしろ、がむしゃらに進んでいくパワーを感じられる志望動機は、採用担当者の心に響きます。
創業から歴史が長く、固定の得意先から厚い信頼を受けている大手企業の面接では、どちらかというと伝統を大切に守り続ける人材を採用する傾向があります。
しかし、若い会社では「守り」よりも「攻め」を重視し、攻められるだけのパワーを持っている人が採用される傾向があるのです。その点で20代は有利だといえます。
志望動機には、会社のイメージを尊重しすぎず、自分が思っていることややりたいことを積極的に書いてみましょう。
創業間もない会社は、成長中の会社です。そのため、就業規則通りに終業できるとは限らないことが多いようです。
残業ができない人や、就業時間にしばりがある人は、面接のときにはっきりと伝えておきましょう。
また、20代女性からみて同年代の若手中心の職場は働きやすいことは間違いないのですが、一方で年齢層に偏りがある職場は長く働けないことを意味する場合もあります。
長く働ける会社か否かをきちんと見極める必要があります。
最後に
創業間もない新しい会社の魅力は、社員全員で会社を作っていく雰囲気があるところではないでしょうか。
「雇われる」「採用される」という受け身の覚悟ではなく、「自分はこれをやりたい」という強気のアピールが採用に近づくコツなのかもしません。