転職の中でも「美容師」の転職は比較的多いといわれています。
転職する人が多い背景には、何があるのか?なぜ美容師は転職をするのか?
美容師が転職に求める目的別に「よりよい転職先を見つけるコツ」を解説します。
美容師は「なぜ転職を考えるのか」
美容師になるためには、専門学校などで専門技術を学び国家試験に合格する必要があります。
美容師の資格を希望する人は、年々増えていると言われています。
しかし、資格を持っている人は増えているにもかかわらず、資格をいかして美容師として働いていない人も多いのです。
美容師の資格を持っているのに資格をいかさない背景には、美容院ならではの理由があるのかもしれません。
美容師として働くためには、美容院に就職する必要があります。
美容院に就職しても、最初からお客様の髪をカットしたり、パーマしたりすることはありません。
最初は、店の雰囲気に慣れるためにも掃除をしたり、受付に立ったりすることから始まるのです。
下積みの日々が続けば、晴れて資格を取ったのに、「入社しても資格をいかせていない」と理想と現実とのギャップに悩む人もいます。
また、美容師は「資格を取ったらずっと安心」というわけではありません。時代と共に人気のヘアスタイルは変わります。常に流行を学び、技術の上達を目指す必要があるのです。
そして、美容師は一般的に「仕事が休みの日」ほど忙しくなる職業です。一般の人は、仕事が休みの日にゆっくりと髪を切ったり、パーマをかけたりしたくなるものでしょう。
美容院は、夜遅くまで営業している店舗も増えています。パーマの途中に「終業時間になったので帰らせていただきます」というわけにもいかないため、おのずと残業が増えてしまうこともあるでしょう。
美容師が転職を考える理由は、「想像していた仕事をさせてもらえない」ことや「勤務時間の拘束が辛い」「手荒れがひどい」などがあります。
「人をきれいにしたい」や「手に職をつけたい」という夢を持って美容師になった人も、理想と現実とのギャップや自分が求めていたこととのズレが原因で転職を考えることになるのです。
しかし、せっかく取得した国家資格を使わない転職はもったいないような気がします。
資格をいかしつつ、自分の求める仕事ができる職場に転職することが「美容師の転職」を成功させるコツでしょう。
美容師としての技術に自信があるなら「個人経営美容院」
「美容師として就職したものの、想像していた仕事とは違った」という人は、大手チェーンの美容院に就職しているのではないでしょうか。
大手チェーンは、社員の教育システムがしっかりと定められています。
カットを任せられるようになるためには、社内試験に合格しランクを上げることが求められることもあるのです。
自分の腕前に自信はあるけれど、なかなか試験に合格できない人やすぐにカットやパーマをしたいと思うならば、個人経営の美容院に転職してみてはいかがでしょうか。
個人経営の美容院は、美容師2人から3人で営業していることが多いため、掃除からパーマまですべてを行う必要があります。
一人が急病で休んだときには、想像を絶する忙しさになるといわれていますが「やりがい」を求めるならば、大手チェーンよりも個人経営の美容院のほうがいいのかもしれません。
美容師の転職先は美容院以外にもある
美容院で実際に働いてみたら、手荒れが辛くて続けられないと感じる人もいます。
美容院では、シャンプーやパーマなど水を使った仕事が多いため、どんなに手入れをしても手や肌荒れに悩まされるのです。
また、美容院は髪を切ったりパーマをしていればいいというわけではありません。
お客様と会話をしたり、気配りをすることで固定客をつかむことができるのです。
美容師の中には、会話やコミュニケーション能力は高いけれど、カットが苦手な人や肌荒れが辛くて続けられない人もいます。
そんなときには、転職先の範囲を広げてみてもいいのではないでしょうか。
カットやパーマができなくても、美容師の資格をいかしてシャンプーやヘアグッズの営業をすることもできるでしょう。
美容師としての経験があるからこそ、説得力のある営業ができる可能性があるのです。
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最後に
美容師の資格保持者は、右肩上がりに増えています。
しかし、資格をいかして転職活動をしている人は意外と少ないのです。
「美容師の転職先は美容院」という固い頭から解き放たれることで、美容師の資格をいかせる転職先は広がるのではないでしょうか。