自分のスキルや興味を効率的に示すためには「資格」が一番有効です。
職種によっては、資格を持っていなければ応募すらできない職種や、その資格を持っている人は手当が支給されることもあり「資格」はその後の働き方を左右する大切なポイントなのです。
転職を決意したとき、強にみなる資格を持っていないのであれば、すぐに退職して転職活動に入らず、働きながら資格取得を目指し、取得してから活動に入った方が短期間で効率よく活動することができるかもしれません。
今回は、就職・転職に使える資格とその勉強方法についてお話しします。
資格選びは「最終的な目標」に基づいて決める
資格の取得をするとき、一番大切なことは「どの資格を取得するのか」を決めることです。
安易に、取得しやすい資格や人気の資格を取得しても転職に有利になるとは限りません。
また、資格は経験と合わせることで強みを発揮するものです。
自分のキャリアや経験をかきだして、今までの自分に付加価値を与える資格をみつけましょう。
資格を上手に選ぶコツは、自分の「最終目標」です。
例えば、将来は会社員ではなく独立したいと思うならば、独立できる資格を目指す必要があります。
総務部でキャリアを積んできたならば、社会保険労務士などの資格を取得する道があります。
最終目標が独立ではなく、「資格手当や自分の個性の表現」であるならば、スキルを証明する資格のほうがいいでしょう。
つまり、資格選びは流行や難易度で選ぶのではなく、自分が求めるものを基準にして選ぶことが大切なのです。
資格の種類を知る
資格を取得するとき、資格の種類を知っておくと無駄な取得を防ぐことができます。
転職者の履歴書を見ていると、資格の数はとても多いのですが聞いたこともない名前の資格ばかりが書いてあることがあります。
10個の知名度の低い資格を持っているよりも、たった一つの国家資格を持っていたほうが有利になることもあるのです。
無駄な受験料や努力をしないためにも、資格の種類と用途は知っておきましょう。
資格には、国家資格と民間資格と検定試験があります。
国家資格は、持っていれば独立開業できる資格も多く、転職に有利な資格が多いでしょう。
ただ、国家資格は難易度がとても高く、受験資格も厳しいものがあります。勉強を始める前に、自分に受験資格があるのかを確認しておくようにしましょう。
民間資格は、転職に使いやすく比較的取得しやすい資格が多いでしょう。
語学関連の資格やパソコンスキルの資格が豊富にあるため、手当を増やしたい人や自分のスキルを証明したい人に適した資格です。
検定試験は、ハードルは低いのですが種類によっては「無駄な努力」になってしまうことがあります。
趣味の世界なのか職業の世界なのかが微妙な検定も多いため、内容をよく調べてからチャレンジしましょう。
資格取得を目指す!勉強方法
大学に通いながら、働きながら資格取得を目指す人は、勉強する時間が限られています。
通勤時間に本を片手に勉強をしている人がいますが、満員電車の中ではなかなか頭に入らないものです。
資格の学校は、ターミナル駅近くに点在しています。
通勤途中の乗換駅に資格の学校があるならば、夜間コースに入学してみるといいでしょう。
資格の学校は、昼間のコースは大学生がダブルスクールとして通っていることが多いのです。
しかし、夜間コースには、働きながら資格取得を目指している人たちが集まっています。
自分と同じ状況の中で頑張っている仲間と一緒に学べることは、精神的にも大きなプラスでしょう。
また、資格は年々変化していくものです。
昔にチャレンジするつもりで購入してあったテキストを引っ張り出して独学でチャレンジしても、試験範囲や出題傾向が大きく変わっていることもよくあります。
学校に通うと授業料がかかりますが、出題傾向や変更箇所を教えてもらいながら勉強することができるため、結果的に近道になるのです。
転職を考えている社会人が働きながら資格の勉強をすることは、安定した収入があるため危機感がありません。
安心して勉強ができるという一方で「いつか合格すればいい」という気持ちが出てきてしまい、なかなか勉強に本腰が入らない傾向があります。
資格取得を目指すときには、「いつまでに合格する」という期限を決めておくことも効率的な勉強をするポイントです。
高卒の方は、通信制大学で学歴アップする方法もあります。
最後に
使える資格がびっしりと書かれた履歴書をみると、転職者が「努力家」である印象を与えます。
資格は取得するまで、大変な時間と労力を必要としますが、一度取得してしまえばそれは自分の一生の糧となります。