「新卒で入社してから、定年退職まで同じ会社で働きたい」と思う新社会人は減っていると言われています。
大学中退だからといって、引け目に感じる時代も終わりました。
雇用形態も昔のように「正社員」が一番安心という時代でもなくなりつつあり、会社の良し悪しも会社規模だけでははかれない時代になりました。
時代の流れにのり、新たに起業されてできた会社をベンチャー企業といいますが、ここ数年はベンチャー企業への就職・転職を希望する人が増えています。
ベンチャー企業は、歴史ある大企業とは異なり、歴史も安定性も浅いかもしれません。
しかし、将来の可能性と活気に満ちた職場は魅力にあふれています。
今回は、「安定よりも活気と可能性を求める就職・転職」にピッタリなベンチャー企業への就職についてお話しします。
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ベンチャー企業は「やる気」が一番
ベンチャー企業の求人の特徴は、特定のスキルを持っていたり経験を持っている人を求めるわけではないということでしょう。
ベンチャー企業は、未知の部分が多いため採用担当者自身も「どのような人材が足りていないのか」が具体的にわからないことが多いのです。
つまり、会社にとって「使える人材」を採用するというよりも、「魅力ある人ならば採用してみたい」と考えます。
そして、採用してみてから適材適所に配属し、その人の実力を発揮してもらうということが多いでしょう。
ベンチャー企業は、ルーチンワークのように毎日同じ仕事を繰り返すだけではなく、新たなことにチャレンジする「やる気」を持って、常に変化する仕事に対処することになります。
就職・転職に「安心と安定を求める」というよりも、「自分の力を試したい」という挑戦的な動機を持っている人に適した職場でしょう。
ベンチャー企業はみんなで作り上げる!
ベンチャー企業は、一般的な面接で聞かれるような質疑応答では採用は難しいでしょう。
多少とびぬけた発言であっても、自分の意志や考えを貫く強さがある人の方が評価されます。
また、ベンチャー企業は従来なかった業種であることも多いのです。
そのため、現在のビジョンを語るのではなく、将来的なビジョンを具体的に語れる人の方が評価されます。
現在の業界を追っているようでは、ベンチャー企業は勝ち残ることはできません。
ベンチャー企業は、パワーがありますが規模は小さくライバル会社もたくさんあるのです。
いかに将来を予測して、将来求められるものを先取りできるかが大切になります。
面接では、自分のスキルや経験など「自分のこと」ばかりアピールしたくなります。
しかし、ベンチャー企業の面接では、採用担当者も「自分の仲間を採用する」つもりで面接に臨んでいるため、新入社員ではあるけれど、共同経営者になった気持ちで、対等に意見を言うくらいでちょうどいいのかもしれません。
大企業からベンチャー企業に転職する場合は要注意!
大企業で働いていた人から見ると、ベンチャー企業は「小さな会社」「若い会社」に見えるかもしれません。
そのため、大企業からベンチャー企業に転職する人は、「ベンチャー企業に入ったら、上の方で偉くなれるかもしれない」と思う人もいるようです。
しかし、ベンチャー企業は成長中の会社であるため「偉そうに座っていられる」状態ではありません。
大企業で偉い立場にあった人でも、ベンチャー企業に入社したら一社員になり、できることはすべてやらなければならないのです。
ベンチャー企業では、部署ごとに仕事の範囲がくっきりとわけられていることは少なく、部署の壁を越えて一丸となって力を合わせる機会が多いでしょう。
「自分は大企業からやってきたから」と思っていると、想像と現実とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
大企業からベンチャー企業へ転職を成功させるポイントは、志望動機です。
志望動機が「大企業よりも上の肩書になれる」というならば、想像とは違った現実が待っているでしょう。
一方、志望動機が「今までのたくさんの経験を全部使って、新しい会社を作り上げたい」と思うならば、やりがいある会社に転職することができるのではないでしょうか。
まとめ
ベンチャー企業で働いている人たちは、時代に敏感でフットワークが軽い人が多いです。
ベンチャー企業の面接では、「既存の就活にとらわれないこと」を頭に置いておくといいのかもしれません。