就職・転職を考えたとき、安定した大企業にするのかやりがいある中小企業にするのか迷うかもしれません。
大企業と中小企業には、それぞれのメリットとデメリットがあります。
今回は、就職・転職先としての大企業と中小企業との違いと選び方を解説します。
大企業と中小企業とは何が違うか
大手企業に就職できたからといって、定年退職するまで安心して働くことができる時代は終わったのかもしれません。
法律上は、中小企業とは経営規模を基準にして決められています。
一言で「中小企業」といっても、ベンチャー企業のように自立している会社もあれば、大企業の下請け企業としての中小企業もあります。
また、大企業の子会社も中小企業として扱われることもあるのです。
「大企業は安定している」「中小企業は不安定」と考えるのは早すぎるかもしれません。中小企業といっても、どのような形態であるのかを調べてみるといいでしょう。
中小企業の中には、大企業よりも福利厚生や将来性が上回っている会社もあります。
ただ、安定性が高いと言えば大企業の方が有利かもしれません。
なぜならば、大企業は人事システムが充実しているだけでなく、万が一のときでも再就職先をあっせんできるだけの人脈が残っている可能性があるからです。
大企業に転職するメリットと中小企業に転職するメリットとを比較して、どちらのほうが自分が求めるものをたくさん持っているかを考えてみるといいでしょう。
大企業か中小企業かは、働きたい場所によっても変わる
大企業の本社は、都心などの大都市や駅近に集中しています。
中小企業は、郊外や地方にも多くあります。
転職する理由が、IターンやUターン就職であるならば中小企業を選んだ方が早く転職先が決まるでしょう。
前職場で実務経験を積んだのならば、中小企業に転職したほうが自分を生かして活躍できるチャンスがあるかもしれません。
中小企業は、決断するときに承認をもらうまでのプロセスが大企業よりも短いため、新しいチャレンジがしやすい環境なのです。
Uターン転職するならば、転職したい先の自治体に問い合わせてみると資料を送ってくれることがあります。
都心にいて転職活動する場合でも、Uターン転職セミナーが開かれているので積極的に参加してみましょう。
Uターン転職で中小企業を受ける場合は人脈が有効
都心の大企業に転職する場合は「登録して書類選考して面接を受ける」流れになります。
しかし、地方にUターン転職する場合は親戚や恩師のコネクションが有効になる可能性があります。
中小企業の中には、地元に根差している会社もたくさんあるため、人脈が物を言うこともあるのです。
ただ、人脈やコネクションがあれば就職・転職先が見つかるほど甘い時代でもありません。
ただ「地元に帰りたくなった」という理由だけでは、志望動機として強さがたりないでしょう。「地元の企業で働きたい理由」をきちんと考えておくことが大切です。
「就職するなら大企業or中小企業」まとめ
大企業に転職し「安定」を求めるのか、中小企業で「チャレンジする機会」を求めるのかは、人それぞれ違います。
自分が何を求め、何をしたいのかがわかれば、おのずとどちらを選択するべきか見えてくるのではないでしょうか。