会社の顔である受付に憧れる人はとても多いようです。
しかし「若い人でないとなれないのでは」もしくは「かわいくないと無理」と思い込んでしまい、あきらめてしまうことが多いのではないでしょうか。
今回は、勤務する場所や会社ごとに求められる受付嬢の姿を解説し、仕事内容についてもお話しします。
実は受付嬢には「若くてかわいい」よりも優先されているポイントがあるのです。
好きな場所で受付嬢をやりたいなら「スポーツジムの受付」
スポーツジムの受付は、若くてかわいい人よりもスポーツに詳しく、きびきびと対応できる人の方がいいでしょう。
スポーツジムの受付は、ロッカーのカギを渡したり、予約や物品販売など「聞かれたことに答える」というよりも積極的に動く仕事がほとんどです。
スポーツジムによっては、ゴルフ練習場が併設されていることもあります。
ゴルフ練習に来るお客様は、高齢で会社内でも比較的上層部にいる傾向があるのです。
そういう人の中には、一般常識やマナーに厳しい人もいるため、「スポーツジムだから元気で明るければ問題ない」と思うのではなく、丁寧な応対が求められます。
最近のスポーツジムは、夜中まで営業していますから会社帰りの夜9時からやってくるお客様も多いのです。
そのため、受付嬢として転職するならば自分が勤務できる時間帯を面接の時に伝えておくことが大切です。
転職者の募集を行うときは、欠員補充である可能性が高いので、どの勤務時間帯で募集しているのかを確認しておきましょう。
スポーツが好きな人は、スポーツについて詳しいものです。
スポーツジムには、定年退職をした人や高齢の女性もたくさん訪れます。
業務上の会話だけでなく、常連のお客様とスポーツに関する話題で上手にコミュニケーションをとることができるようになれば、お互いに居心地の良い場所になるでしょう。
座っているだけじゃつまらない!「クリニックの受付」
受付嬢のイメージは、会社のエントランスに微動だにせず座っている人かもしれません。
動かずに時間が過ぎることは、意外と苦痛なものです。
「受付嬢に転職はしたいけれど、体を動かしていないと嫌だ」というならば、クリニックの受付がいいでしょう。
クリニックならば病院ほど大きくないため、受付の仕事の幅が大きいのです。
患者さんが来た時の受付もありますが、待合室の雑誌を片づけたり、予約の調整をパソコンで行ったり、とにかく小さな仕事がたくさんあります。
そして、クリニックの受付は一人もしくは二人で入ることが多いのです。
たくさんの人と狭い受付スペースに座っていると、仕事の分担も気を使いますが、二人ならば仕事の分担もしやすくなります。
クリニックには、内科だけでなく歯科や眼科などもあります。
個人の歯科医院は、街中にたくさんありますが、職場の雰囲気は医院ごとに違います。
個人のクリニックは、医院長の人柄が職場の雰囲気に直結するため、患者として訪れたときには、実際に働いている人の様子をチェックしてみるといいでしょう。
子育て経験があるなら「音楽教室・英会話教室の受付」
音楽教室や英会話教室には、子どもたちがたくさんやってきます。
受付の仕事も、予約の確認や欠席連絡だけでなく、レッスン中に気分が悪くなった子どもの対応など、マニュアル化できない内容が多くなります。
子育て経験がある人ならば、子どもの対処について経験があるため、臨機応変な対応が可能ではないでしょうか。
また、子どもがやってくる場所の受付の仕事内容は、一見「子ども相手の仕事」にみえるかもしれません。
しかし実は、子どもよりも保護者を相手にする仕事の方が圧倒的に多いのです。
子どもの習い事の手続きは、子供本人よりも保護者が行うことの方が多いのです。
また、習い事ではクレームや問い合わせを受けることもあります。
若くてかわいい受付嬢よりも、さまざまな人生経験からマニュアルにないことでも対処できる人の方が求められる職場です。
楽で短期!「マンションギャラリー・住宅展示場の受付」
マンションギャラリーや住宅展示場の受付は、短期勤務の募集が多いでしょう。
モデルルームが立ち並ぶ場所で、お客様が来るときを待っていることが仕事内容になります。
お客様が来たら、カタログを渡してお茶を出すこともあります。
住宅の販売については、営業担当者が行うため、受付の仕事はお客様を受け入れるまででいいのです。
しかも、マンションギャラリーや住宅展示場で呼び込みを行うことはないため、ただひたすらに「待つ」ことが仕事になります。
マンションギャラリーや住宅展示場の受付は、毎日ではなく週2日だけ出社するシフトもあります。
自分のペースで働きたい人にとっては、とても恵まれた環境でしょう。
最後に
受付の仕事は、働く場所によって違いがあります。ただ共通している点もあるのです。
受付嬢は、その場所に入っていきた人が初めて接する人であり、第一印象を決める存在です。
常に「自分は職場の顔である」という意識を持って働く気持ちが大切でしょう。