新卒の就職活動をしていると「親戚に会社の上役がいるから」とコネ・縁故採用の話をしていた人もいるかもしれません。
「求人倍率が上向きになってきた」と言う言葉もテレビや新聞でチラホラ聞くようになりましたが、やはり人脈やコネクションは、ないよりもあったほうがいいものです。
今回は、転職活動・中途採用に使える人脈とコネクション、縁故採用の上手な探し方と使い方を紹介します。
転職活動に使える人脈とコネクションの探し方
新卒の就職活動のときには、就職活動が始まると親や親せきの人脈を使ったり、コネクションを探したりする人もいます。
しかし、転職活動のときには親戚のコネクションよりも、自分で作り上げた人脈の方が強いかもしれません。
20代後半になれば、現在の会社でも社内外にそれなりの人脈ができているはずです。自分で作ったコネクションは、一昔前の親のコネクションよりも強いものです。
転職活動・中途採用のときには、自分の周囲を見渡してみましょう。
そしてコネクションをお願いしたいと思っても、最初からストレートに言っては気分を害する可能性があります。
最初は「転職したいと思っているから、何か情報を教えてほしい」と伝えましょう。人は頼られると力になりたいと思うものです。
コネクションは種類によって使い分ける
コネクションには3種類あります。
縁故採用枠
一つ目は、新卒の就職活動でよくある、採用人数の中に「縁故採用」の枠がある場合もあります。
その場合には、自分の経験やスキルに関係なくコネクションの強さ順に採用が決まっていくのです。
一見楽に入社することができて羨ましく思いますが、実際は入社したあとに自分のスキルが周囲と差があることに気がつき、苦労することも多いようです。
転職活動のときには、この「コネクション採用」は期待できないでしょう。
書類選考免除
二つ目は、書類選考免除のコネクションです。
書類選考の目的の一つである「身辺調査」が、コネクションによってクリアすると考えてもいいでしょう。
ただ、この書類選考免除のコネクションは、面接では力を発揮しません。面接は、自分の力で勝ち抜いていく必要があります。
ちょっとプラス
三つ目は、ちょっとしたプラスになるコネクションです。
これは一番力の弱いコネクションですが、最終面接まで残ったときに力を発揮します。
コネはないよりあったほうがいい
いずれも、ないよりはあったほうがいいのですが「自分がどこまでコネクションに頼るのか」を考えながら、適した種類を選んでみるといいでしょう。
紹介者に失礼が内容に最大限気をつける
いずれのコネクションにも、仲介してくれた人が存在します。
力の強さを問わず、紹介してくれた人には結果を報告し、お礼を伝えるようにしましょう。
コネクションのおかげで採用された場合、採用後も仕事ぶりが紹介者と会社の人とで話のタネになることがあります。
紹介者に失礼がないように、きちんとした勤務態度でいることが大切です。
コネクションは、ものによって良くも悪くもなります。
また、紹介をお願いするときに失礼なやり方をしてしまうと、その後の付き合いに影響を及ぼすこともあるのです。
安易に「コネクションで転職しよう」と考えず、応募する「きっかけ作り」のつもりでコネクションを探してみるといいのではないでしょうか。