就職・転職の面接では、自己PRを求められることがあります。
しかし、自己PRは事前に文章を準備してくる人が多いため、「あなたの強みは?」もしくは「あなたの弱みは?」と質問されることがあります。
強みは長所、弱みは短所として置き換えることができますが、実は答え方にはコツがあります。
今回は、面接で高い評価を得るための「強み」「弱み」の答え方を解説します。
「強み」は長所を答えればいいわけではない
面接で長所を聞かれた場合、何も言葉が思い浮かばなければ準備してきた「自己PR」を使うといいでしょう。
しかし、よくある自己PRの中には、普段の生活の中ならば長所かもしれないけれど、面接では不利になりそうな言葉も含まれていることがあります。
例えば20代女性に多い長所が「マイペース」。
「マイペースです」は、生活の中では常に「自分」を持ち続けることができる人と解釈することができます。
しかし、仕事となれば「マイペース」では困ることが多いのです。時と場合に応じたスピードを出し、ときには無理をしてほしいこともあるのです。
面接で聞かれる「強み」は、仕事をする上で人よりも勝っている部分ということになります。
性格でいうならば「プレッシャーに強いこと」や「あきらめない根性」などがあげられるでしょう。
性格の強みは、どうしても抽象的なことになりがちです。
「ネイティブと話すことができる英語力」など、ずば抜けたスキルをもっているならば、スキルも「強み」としてアピールしましょう。
「弱み」は最後に「強み」にかえておく
面接のとき、「あなたの弱みは?」の答えに「すぐに飽きることです」と言ったのならば、採用は難しいかもしれません。
すぐに飽きてしまう人を採用することは、リスクが大きすぎます。
面接のときに「弱み」をいうときは、「強み」に言い換えることができる内容を選びましょう。
例えば、「優柔不断なところが弱みです」と言っておきながら、「何事にも思慮深い性格なため、さまざまなシュミレーションを頭の中で行ってから結論を出すところがあります。」と続ければ、弱みが強みにもなっていることがわかります。
面接の目的は、「よりよい人物を採用すること」です。自ら悪い点をアピールする必要はないのです。
もしも、「弱み」がスキルの問題ならば、あえて弱みを伝えることでプラスの評価につなげる方法もあります。
例えば、「パソコンスキルが、ワードとエクセルしかないことが弱みです。自分の弱みをなくすためにも現在、パワーポイントを勉強しにスクールに通っています。」と言えば、今後はパワーポイントが使えるようになることをアピールできるのです。
現在は弱みであっても、近い将来「強み」に変わる予定があることを伝えることで向上心を持っていることもアピールすることができます。
多くの人が「自慢することはよくないこと」と思い、必要以上に謙虚に自己アピールする傾向があります。
しかし、面接はほんの10分程度しかありません。
自分が持っている能力や強みは、はっきりと伝えて、面接官の心に残すほうが採用に近づくのではないでしょうか。