就職・転職試験は、筆記試験と面接が行われることがあります。筆記試験の中には小論文が出題されることもあり、合否を決める大切な材料になります。
今回は、特に20代女性が苦手とする小論文のこと、「採用を勝ち取る小論文の書き方とコツ」についてお話しします。
採用試験の小論文タイトルは「志望動機や自己PR」
採用試験で出題されるタイトルは「志望動機」もしくは「自己PR」でしょう。
ときどき「学生時代に頑張ったこと」というタイトルも出題されますが、求められていることは自己PRと同様と思っていいのではないでしょうか。
400字詰め原稿用紙1枚程度と量は多くはありません。
普段パソコンで文書作成に慣れていると、原稿用紙の基本的な使い方や漢字が書けないことがあります。
試験に備えて、基本的な「書き方」は見直しておきましょう。志望動機と自己PRは、履歴書と職務経歴書にも記入してあるはずです。
小論文に書く内容と食い違いが内容に注意します。小論文に書く自己PRなどは、履歴書に書いた内容を噛み砕くと書きやすくなります。
例えば、履歴書に自己PRを「何事にも最後まであきらめない」と書いたのならば、その性格を作り出したエピソードに触れてみるといいでしょう。
言葉の通じない海外でのボランティア経験やアルバイトの経験でもかまいません。自分に大きな影響を与えた具体的なことを書きます。
ただ、書く内容については深く追及されても困らない内容にした方がいいでしょう。
小論文に書いた内容をもとに面接がされる可能性が高いため、嘘や空想で書いてしまうと深堀された質問をされたときに対応できなくなってしまう可能性があります。
小論文の文章には強さが必要
読む相手に印象を強く残すためには、文章に強さが必要です。
よくある失敗例は「思います」ですべての文が終わっている例です。「思います」は、やわらかな印象を与えますが強さに欠けます。
面接で自己PRや志望動機を話すときにも、「思います」ではなく「そう感じました」など別な言葉に置き換えたほうが面接担当者の印象に残るでしょう。
小論文の内容は、起承転結でまとめます。400字程度ならば、起承転結で一つのストーリーを作ることができます。
書き終えたら読み返し、内容に一貫性があるかを確認しましょう。
主語に工夫をする
自己PRでよくある失敗例が「私は」ですべての文章が始まっていることです。
自分のことについて話す自己PRであるため、「私は」から始まった方が書きやすい気持ちもわかります。
しかし、読み手からすると同じ主語が続いてしまうと飽きてしまうのです。採用担当者は、何枚もの小論文や職務経歴書を読まなくてはなりません。
上手い文章は、最初の数行を読んだだけで引き込まれますが、読みにくい文章は読めば読むほど内容がわからなくなってきていまいます。
わかりやすい文章を書けるようになるためにも、日ごろから新聞や本を読むことを習慣にしておくといいでしょう。
「結論はなにか」を頭においておく
小論文には文字数に規定があります。「400文字程度」と指定されているならば、360字以上は書くようにしましょう。
文章を書きなれていない人は、文字数にばかり神経が行ってしまい内容がバラバラになってしまう傾向があります。
内容がバラバラになるようならば、組み立てなおせばいいのですが、書いているうちに「結論はなにか」「どこに向かって書いていたのか」がわからなくなってしまうと、着地点を見失ってしまいます。
文章を書き進める前に、着地点である結論だけははっきりと決め、常に頭に残しておくようにしましょう。
もしくは、結論を先に書いてしまう方法も一つのアイデアです。
結論「私が自慢できるところは、最後まであきらめないことです。」と最初に書き、そのあとに理由や説明を続けます。結論を最初に書くことで、ぶれにくくなるかもしれません。
採用試験の小論文・作文の上手な書き方のまとめ
短時間の面接だけで、人間の中身を理解することはとても難しいことです。
小論文には、その人の性格や個性がにじみ出てきます。綺麗な言葉や難しい言葉を選ぶのではなく、だれが読んでもわかりやすい文章で書いた方が素直に言いたいことが伝わる文章になるのではないでしょうか。