転職面接をしていると、受かりやすい人と受かりにくい人、面接官受けがいい人と悪い人がいます。
どちらの人も「受かりたい」という気持ちを持っていることはわかるのですが、ちょとした見た目や言動が合否を左右しているのです。
今回は、一見「どちらも好印象」と思われがちなタイプを2種類挙げ、採用担当者の立場から「採用に有利になるタイプ」はどっちなのかを解説します。
「しゃべりすぎる人」「全くしゃべらない人」どっちが有利?
「しゃべりすぎる人」の方が有利です。
「しゃべりすぎる人」も「全くしゃべらない人」も本当はよくありません。
しゃべりすぎる人は、聞かれた質問以上のことを話してしまっている可能性が高く、「全くしゃべらない人」は、面接をした意味がありません。
しかし、どちらかといえば、しゃべらない人よりもしゃべる人の方が有利になります。
転職面接をしていると、「一つの質問に対して百答える人」と「すべての質問に一言しか答えない人」の二種類があります
面接担当者の立場からすれば、転職者一人に対する面接時間は限られているため、質問に対する答えは簡潔にわかりやすく答えてもらいたいと思います。
しかし、多くの転職者は緊張からか、答えを話す前置きが長くなりがちです。
しばしば、質問内容から大幅にずれた話を延々とする人もいます。
面接では、採用するにあたり「知っておきたいこと」を転職者に質問します。
しかし、求めていることは「答え」だけではないのです。
面接担当者は、答えの前後に出てきた言葉から、その人の人柄を感じたり、本心を探ったりします。
「しゃべりすぎる人」は、面接担当者によっては「理解力が足りない人」と評価するかもしれません。
しかし「しゃべる」ということで、自分のことをしっかりと相手に伝えることもできるのです。
転職面接で、一番最初に落とされてしまう人は「よくわからない人」です。
「よくわからない人」は、何を秘めているのかわかりません。必ずしも「いい面だけ」を秘めているとは限らないのです。
一方、しゃべりすぎる人は、良い面も悪い面もよくわかります。悪い面もいい面もわかるため、採用する前に準備と覚悟をすることができるのです。
「化粧っ気のない美人」と「おしゃれな凡人」どっちが有利?
「おしゃれな凡人」が有利です。
女性の転職面接をしていると、化粧をしているかしていないのかわからないほどのナチュラルメイクで面接に来る人がいます。
20代前半の若い女性の中には、ノーメイクでもリクルートスーツに負けないくらいの美人もいます。
しかし、面接での化粧は身だしなみの一つです。
どんなに美人であっても、身だしなみの一つとして化粧はするべきです。
美人とはいえない人であっても、一生懸命に化粧をして面接に備えていれば「自分を良く見せたい」という気持ちが伝わります。
転職面接での化粧は、単に見た目をきれいにすることだけが目的ではありません。
自分の精一杯の努力を相手に見せることで、「採用されたい」という気持ちを伝えることもできるのではないでしょうか。
ただ、香りには注意が必要です。
面接で会議室に入ったとたんに、鼻を突くようなにおいに襲われることがあります。
いつも香水をつけている人は、香りに麻痺しているため自分で香りの強さに気がつきにくくなっているのでしょう。
しかし、会社は同僚との距離が近いことが多いため、香水は嫌がられることが多いのです。
化粧は「見た目」だけでとどめ、香りのオシャレはプライベートで楽しむようにしましょう。
「高級ブランドできめてきた人」と「ノーブランドできめてきた人」
面接は、見た目も大切です。
だらしがない服装やぼさぼさの髪であれば、それだけで不採用になるでしょう。
しかし「高級ブランド」と「ノーブランド」ならば、高級ブランドが勝るということはありません。
20代前半の若い転職者の中には、40代の面接担当者も持っていないような高級ブランドで身を固めてくる人がいます。
とくに男性は、高級ブランド好きな人とノーブランドの人との差が激しい傾向があります。
高級ブランドできめてきた人は、見た目がかっこよくみえますが、面接担当者の印象は悪くなるかもしれません。
なぜならば、高級ブランド好きな人は使うお金も高額になるため、たくさんの収入が必要となります。会社としては、年相応の給料しか払うことはできないため採用しにくくなってしまうのです。
親のお金で購入した高級ブランド品で身を固めてきても「かっこいい」とは思われないのではないでしょうか。
一方、ノーブランドであってもTPOが合っていれば高評価につながります。
お金を使わず、頭を使ってコーディネートできるスキルは好印象を与えるものです。
最後に
「どっちが有利」かの判断は、その人の価値観に左右されるところが大きいでしょう。
プライベートならば、自分の価値観を優先させて問題ありませんが、転職面接では異なります。
「どちらが有利か」迷ったときには、転職者の立場ではなく、面接担当者の立場になって考えてみると、意外と簡単に答えが見えてくるでしょう。