転職活動中は、面接中に限らず「想定外」の事態がたびたびおこります。
「まさか」の事態がおきたとき、落ち着いて行動するためには、事前に対処法を準備し頭の中でシュミレーションしておくことが大切です。
今回は、就職・転職活動中に考えられる「想定外」の事態の対処法についてお話しします。
「こんなに荷物が増えるとは」の対処法
面接に行くとき、通常は貴重品とA4サイズの書類が入る程度の落ち着いたバッグを一つ持って歩きます。
1日に1社だけ面接予約が入っている日は、バッグ一つでたりるでしょう。しかし、1日に数社面接を掛け持ちする場合には注意が必要です。
なぜならば、面接では会社によって資料や提出書類をその場で渡されることがあるからです。
資料の大きさは、一般的にA4サイズですがA4サイズの用紙やパンフレットをそのまま渡されることは少なく、クリアケースに入れたり、封筒に入れたりして渡されるでしょう。
それは、書類が折れないようにするだけではなく、社外で書類が見られないようにする目的もあります。
バッグが小さいと、書類が入らないため封筒を手で持って歩かなくてはならないのです。
かといって、書類がいくらでも入るようなトートバッグを持って歩くわけにもいきません。面接中は、やはり荷物は少ないほうがスマートに見えるものです。
そこで持っていると便利なものが、エコバッグです。エコバッグとは、スーパーでレジ袋を使う代わりに持参するマイバッグをいいます。
最近は、レジ袋を有料にしているスーパーが多いため、さまざまなエコバッグがいたるところで販売されています。
転職活動に適したエコバッグは、やはりスーツと同系色の落ち着いたものでしょう。柄はなく、ナイロン製で小さく折りたためるものを選びます。
エコバッグは、使わないときでもバッグに常に入れておきます。
もしも、移動中に雨が降ってきたとしても、大き目のエコバッグならば、革製のバッグにすっぽりとかぶせてレインカバーとして代用することもできるのです。
会社に到着したら、再び小さくたたんでバッグに戻せば、濡れたバッグを面接会場に持ち込まなくてすむでしょう。
面接の場で、書類をたくさんもらったときには一度はバッグにしまいます。
そして、次の会社に行く前にバッグからエコバッグに移し替え、駅のロッカーに預けておきましょう。
他社の会社案内を採用担当者に見られてしまうと、マイナスにはなってもプラスになることはありません。
できるだけ、他社に関するものは持ち込まないようにしましょう。
「電車が遅延」の対処法
転職活動中は、電車に頻繁に乗ります。
受ける会社の最寄り駅は、初めて訪れる場所であることも多いため、指定された時間よりも30分前には最寄り駅に到着し、会社の場所を確認しておくと安心です。
ただ、電車が遅延することもあります。数十分の遅延ならば、事前に考慮しておくくらいの危機管理は必要です。
しかし、それ以上の遅延で面接時間に間に合わない可能性が出てきたら、すぐに採用担当者に電話をしましょう。
伝える内容は「現在いる場所」「到着予想時間」「面接が可能か」の3つです。
もしも、面接が無理なようであれば、次回の予約をしておきましょう。
「遅延」で一番大切なことは、遅れるから電話するのではなく、遅れそうだから電話することです。
約束の時間ギリギリになって「遅れそうです」を連絡を入れることは、遅すぎます。
また「電車の遅延は自分の責任ではない」と思うのか、申し訳ないという態度を一切見せない人がいます。
どのような理由であっても「面接時間に遅れた」ということについては、「申し訳ありませんでした」とお詫びするようにしましょう。
「面接の結果連絡がこない」の対処法
就職・転職活動中は、面接や書類選考の結果を首を長くして待っている毎日です。
一般的に、書類選考ならば書類到着後1週間以内、面接ならば翌日か遅くても1週間以内には結果が届くでしょう。
結果の伝え方は、書類選考は郵送が多く、面接は良い結果ならば電話で悪い結果ならば郵送の傾向があります。
ただ、会社によっては結果の連絡が待てども待てども届かないこともあります。
書類選考ならば書類を普通郵便で投函してから2週間以上が経っていたら、電話をして確認してもいいでしょう。
面接の場合は、面接を受けたときに「いつ頃、どのような方法で結果が届くのか」を確認してくる必要があります。
もしも「電話か郵送で」と言われたのならば、選考が長引いている可能性も考え2週間たっても返事がなければ、電話してみるといいいでしょう。
電話で結果を確認したとき、万が一悪い結果だったとしても態度や口調に気持ちを出さないようにしましょう。
しばしば、一度不採用にしたものの、採用した人が辞退したため採用に変わることもあるのです。
よい印象を残しておくことで、敗者復活戦が訪れる可能性を残せるかもしれません。
「面接の場で論争に!」の対処法
面接では、落ち着いた態度と返答が原則です。
例え圧迫面接と受け取れるような面接をされたとしても、感情的になってしまってはよくありません。
しかし、話題によっては論争になることもあります。
自分が大切に思っている仕事やニュースについて「熱く語り過ぎてしまった」と面接中に我に返ることもあるものです。
熱く語ることは、論争とは違います。
誰かを責めたり、傷つけるような発言をしていないのならば、さほど気にする必要はないでしょう。
ただ意識的に論争をすることはよくありません。面接の場では「はなし」をすることが目的です。
面接で熱くなることを防ぐには、感情的にならないようにすることが一番です。
感情的にならないようにするためには「面接担当者が何を聞き出したいのか」を常に分析していればいいのです。
そうすることで、常に冷静に物事を考え熱くなっている余裕はなくなるでしょう。
最後に
就職・転職活動中は、さまざまなタイミングで「想定外」の事態がおこります。
そのときに、冷静に対処することはもちろんですが、おきてしまったことを悔やむのではなく「今後は、同じような事態をおこさないためにはどうしたらいいのか」を考えることが大切です。