会社訪問や面接で会社を訪れるときには、すべてが評価対象になっていると思っていた方がいいでしょう。
就職・転職希望者側は「会社訪問」と思っていても、採用担当者は面接の一環として行っていることもあります。
今回は、会社訪問や面接でよくある失敗とタブーについてお話しします。メイクしてて遅刻しちゃった…なんてならないでね。
会社訪問のタブー
会社訪問は、面接の始まりであることを認識しておく必要があります。実は、会社訪問の段階で「ほぼ合否を決める」会社もあるのです。
会社訪問をするときには、事前予約が必要です。予約は電話で行い、訪問日時と担当者の名前を聞いておきましょう。
訪問日当日は、時間に遅れないように気をつけましょう。指定された時間よりも5分程度早めに到着するようにします。
駅から離れた場所に会社があるときには、指定された時間よりも30分程度早めに一度到着し、会社の場所を確認しておくようにしましょう。
時間ギリギリの到着は、採用担当者からみれば遅刻と変わりないのです。
忘れ物にも注意が必要です。とくに、予約時に書類の提出を求められたときには、書類と一緒に印鑑を持っていくと安心です。
書類は、むき出しの状態で持ち歩かず、封筒に入れてからバッグに入れておきます。クリアケースに入れて持ち歩く人もいますが、中身が見えないように持ち歩く必要があるため、封筒に入れるほうがいいでしょう。
会社に当到着したら受付を済ませます。
受付の女性は、若い人が多くにこやかな対応をしてくれますが、馴れ馴れしい態度はご法度です。
採用担当者は、いつどこでみているかわからないものです。
転職希望者にはほとんどいませんが、会社訪問の予約を親に頼んだり、会社までの送迎を親がしたりする人もいます。
就職・転職活動は、社会人としての自覚が必要です。親に頼むのではなく、最初から最後まで自分で対処することは、最低限のマナーです。
予約忘れや突然のキャンセル時のタブー
会社訪問や面接は、事前予約をしてから行うことがほとんどです。
しかし、いくつもの会社を同時進行で受けていると、予約忘れをしてしまうこともあります。
会社訪問の予約を忘れたまま当日がきてしまったときには、訪問はあきためたほうがいいでしょう。
就職・転職希望者の会社訪問は、1日だけということは少ないのです。後日改めて電話をし、予約を取ってから訪問するようにしましょう。
また、予約をしていたにもかかわらずキャンセルしなくてはならないときもあります。
採用担当者は、仕事を調整したり他の転職者の訪問日と調整したりしているため、キャンセルは極力避けたいものです。
しかし、体調がすぐれないなどやむを得ないときには、行かれないことがわかった段階で電話連絡をしましょう。
キャンセル時の一番のタブーは、無断欠席です。
会社訪問・面接で一番多い失敗が「遅刻」
遅刻の理由はさまざまですが、一番多い理由は「道に迷った」「ひとつ前の面接が長引いた」です。
「道に迷った」ならば、遅刻をする前に電話で迷っている旨の連絡をしましょう。
だいたいの現在地を告げて、あとどれくらいで到着できそうかを伝えます。遅れる時間によっては、繰り下げて対応してもらえる可能性もあります。
いずれにしても、遅刻の原因は自分にあるため、到着したら丁寧に詫びるようにしましょう。
一方、「ひとつ前の面接が長引いた」という理由で遅刻する場合は、「遅刻した会社を後回しにした」と思われてしまうかもしれません。
時と場合に応じて、正直に遅刻の理由を言うのか、別の理由を考えるのか判断する必要があります。
忘れ物をした
忘れ物は、直接評価に影響するため、何度も確認してから出発するようにしましょう。
それでも忘れ物をしてしまった場合や準備が間に合わなかった場合は、正直に持っていないことを伝えます。
採用担当者から指摘を受けるまで黙っているようでは、印象をさらに悪くしてしまいます。
自宅に忘れてきたのならば、翌日に会社まで持参するようにします。「持参する」と伝えた時ときに、「郵送でいい」と言われたならば素直に郵送で対応します。
直接届けるときには、誰に渡したらいいのかも確認します。忘れ物とともにお詫びの手紙を添えることも忘れないようにしましょう。
会社訪問や面接にトラブルはつきものです。トラブルが起きたとき的確な対処をすることができれば、評価がよくなることもあるのです。
20代女性らしいビジネスマナーを身に付けて、就職・転職活動をおこないましょう。